ネットワークエンジニアを育成するには、「どんなスキルが必要とされているのか」ということをまず把握しておかなければなりません。
一つ目は、「ネットワークに関するスキル」。
これは「あらゆるメーカーの機器をそらで設定できる」という意味ではありません。
ここでいっているのは、「標準化されたネットワークに関するスキル」のことです。
ネットワークの技術は、「IETF」などの標準化機関が規格を決めていますが、そういった基礎を身に付けておけば、後はいくらでも応用が利きます。
二つ目は、「コンピューターに関するスキル」。
ネットワークは、今や仕事をする上で欠かせない物になっていますが、それと切り離せないのがコンピューターです。
ネットワークを構築するには、その上で動いているコンピューターシステムを常に意識しなければなりません。
ですから、業務用のアプリケーションなどもひっくるめて、一つのシステムとして構築できるのが理想です。
三つ目は、「対人スキル」。
これは、生まれ持った性格に大きく依存すると思われがちです。
しかし、他のスキルと違って覚えただけでは身に付かず、実践する中でしか身に付かないので、そう思えるだけです。
ですから、後天的にも身に付けることは可能です。
特に、大規模なプロジェクトのリーダーなどは技術的なスキルよりも、対人スキルや調整スキルのほうが重要です。
実際、そういったリーダーが担当しているプロジェクトは、非常に進捗が円滑です。